VOLUMEとは 板の容積(容量)をさします。(単位はリットル/Liter)。
VOLUMEが多ければその分浮力が生まれますし、VOLUMEが少なければ浮力は少なくなります。
またパフォーマンスにも影響がでます。VOLIMEを簡単に説明します。

まずはじめに,
VOLUMEはデザインされた板の表面積をシェーピングソフトウェアが計算しVOLUME(容積)を出します。
しかし,これは単純に 長さ×幅×厚さを掛け合わしたものではありません。

たとえばミディアムレール、普通のアウトライン、普通のロッカーのデザインで、板のサイズが6.2 x 18.1/2 x 2.1/4のスプリントモデルの場合はVOLUMEが25.92 litresになります。次にノーズとテールが薄く、レールを落としているデザインで板のサイズが6.2 x 18.1/2 x 2.1/4 のスプリントモデルの場合ではVOLUMEが23.75 litresとなります。このように長さ、幅、厚さのサイズが一緒であってもデザインによってVOLUMEというのは異なっていきます。
またVOLUMEが同じであっても板の材料によって浮力が違ってきます。EPS/エポキシーの板の場合は通常の板よりも15~25%ほど浮力を与えてくれます。

FERAL DAVE が 数年かけてプロや上級者のサーファーの体重からベストな板のVOLUMEを見いだす方法を発見しました。その方法は、その人が100キロの体重であれば38 litres になります。つまり50キロであれば19 litres 、60キロであれば22.8 litres、70キロであれば26.6 litresとなりますが、これはあくまでプロや上級者のサーファーの基準ですので、自分のレベルを考えたVOLUMEを考えましょう。

SHOPには時折数キロ体重の増えたお客がよく来ます。これらのお客さんはたいてい長さのある板を求めます。たとえば先ほど言った6.2x18.1/2x2.1/4のスプリントモデルで25.92 litres のVOLUMEの板を1インチ長くしたとしてもVOLUMEは300~400 ml しか変わりません。しかしこの板に厚さを1/8加えたらVOLUMEは1.21.5 litres変わります。また幅を1/4加えたら700~800ml変わってきます。
 6.2 x 18.1/2 x 2.1/4のスプリントモデルで25.92 litres のVOLUMEの板というのは、5.6 x 19.1/4 x 2.5/16 のMugic Mullet Fishモデルで25.7 litresの板や、5’50” x 19 ½” x 5 5/16” のツインフィンで25.9litresの板とほぼ同じようなVOLUMEなのです。
どちらの板があなたにとって小さいですか?

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少ないボリューム、細いアウトライン、薄いノーズとテール。この板はいいコンディションのときのビーチブレークや、インドネシアのリーフブレークなど、パドルなどを気にせずにできるようないい波のコンディションに適してます。
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標準のボリューム、レール、アウトライン、ロッカー。これは私たちのプロが一番よく使うオールラウンドの板で、どのようなコンディションでもハイパフォーマンスができる板です。
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多めのボリューム、ワイドなアウトライン、厚めのレール、ノーズ、テール。この板はビギナーから中級のサーファーや、力のない波や厚めの波に適してます。